カランメソッドを受けてみたものの自分には合わないと思った人はいると思います。
マッキー
でもカランを受ける際に一つ気を付けてほしいことがあります。
それは...
日本式の学習に慣れすぎていませんか?
普通の英会話スクールでの学習法に慣れすぎていませんか?
ということ。
それが合わないということは...
もしかしたらあなたは...
マッキー
目次
カランメソッドの効果が出ないやり方
会話の練習ではない
よく勘違いしてしまう人がいますが、カランメソッドは相手と対話をしようとしているのではありません。
会話の練習ではなく、生徒側がいかに瞬時に答えられるかという生徒のスピーキングの練習なんです。
会話を上手くできるようになる練習ではないんです。
マッキー
アザラシ君
マッキー
沈黙は最大の敵
よくありがちな例を紹介します。スピーキング練習という意識でなく、一般的なスクールと同じような気持ちで受けてしまうとこうなります。
講師:What did you do yesterday?
生徒:考えるために沈黙
(ん~、昨日何したっけなー。仕事?あっその後スポーツジムに行ったな。)
生徒:I went to a gym after work.(昨日は仕事の後にジムへ行きました)
ん~。沈黙してしまってますね。沈黙してしまうことの駄目な点は2つあります。
- 日本語を考えてしまっている
- あなたが英語を話す時間が減っている(授業時間は1秒でも無駄にできません)
実はあなたが本当にジムに行ったかどうかは全然重要ではないんです。
何故なら、
カランメソッドは会話ではない
から。
スピーキングの練習をしたいだけなので、何でもいいからすぐに言えそうなことを言えばいいんです。(のちほどもう少し詳しく説明します)
真実を言うことは重要じゃない
もう一つ別の例を出しますね。
講師:What time did you wake up this morning?
生徒:考えるために沈黙
(あれ何時だったかな?6時だったかな。あっ、6時半か。)
生徒:I woke up at six-thirty this morning.(今朝は6時半に起きました)
沈黙もそうですが、6時か6時半かっていう大して重要じゃないところで止まってしまってます。
「それは重要な情報でしょ?」って思っている方は、カランメソッドを会話・対話練習だと勘違いしています。
カランメソッドでしたいことは一つ。
あなたが英語を話す時間をとにかく増やすこと。
レッスン中に如何にあなたが英語を発する時間を一秒でも増やすか、それがこのメソッドのやり方として目指すところです。
だから...
適当に答えましょう
非常に極端なことを言ってしまうと、カランメソッドで答える際に「真実が何だったか」というのはどうでもいいんです。
実際にジムにいったかどうか」とか「6時か6時半かどうか」というのはどうでもいいんです。大事なのは「〇〇をした」、「〇〇に起きた」ということをどれだけ早く答えられるかという部分だけなんです。
だから適当に答えていいんですよ。実際に朝起きた時間が6時だったとしても、7時とか8時とか、とりあえず頭に浮かんだ数字をとりあえず言っておけばいいんです。
「適当に言う」という言葉が多少ネガティブな意味を持っているがゆえに上手く納得できない人向けにこう言い換えてみましょう。
限られた時間でスピーキング力アップというところを追求したいなら、こだわるところが違うんです。
マッキー
こだわるところが違う
だって英会話で大事なのは、I woke up at ●● this morning. っていう●●以外の部分を瞬時に言えるようにすることなんだから。six とか seven とか eight っていう数字はおまけなんですよ。
「適当に答えるなんてだめでしょ。ちゃんと自分の本当のことを答えなきゃ」と思ってしまう方へもう一度。
カランメソッドは巷の英会話スクールのように会話・対話を練習するものではないんです。
マッキー
あなたが自由自在に英語を話せるようになるための英語瞬発力を鍛えているんです。
適当に答えていいんです。でも適当にしていいのは回答内容だけ。
適当に答えていいから、その代わり一秒以内にすぐ答え始める。そこにこだわるんです。
スピーキング力は、沈黙して考えてそれで時間をかけて回答して鍛えられるものではないんです。
徹底的な反復練習をすれば誰もが身に着けることのできる能力。それが英語のスピーキング力です。
まずは基本的な英語の文章を瞬時に言えるようになることが大事であって、まずはそれに集中したほうがいいです。
好きなこと言うのは、英語でスラスラ言えるようになってからでも遅くありませんし、基本さえ身に付いたら後は自由です。
(答えが真実である必要がないというのは私の持論ではなく、カランメソッド本家も言っています)
英語を話す量を増やすことに集中しよう
スピーキング力を鍛えるにはどれだけ英語を話したかの量がものをいいます。
日本人が英語を話せない原因の一つは英語を口から発している時間が全く足りていないから。
レッスン中ずっと話し続けて、それでも足りません。誰も足りていないんですよ。
日本人で英語を勉強している人の90%が英語を口から発している量が圧倒的に足りてないんです。だから90%の人は英語が話せるようになりません。
勉強はいっぱいしてますけどね。(←ここ重要。だから頑張ってる気になってしまう)
それが理解できたら、
沈黙は最大の敵という意味が分かると思います。そして、1秒でも無駄にしたくないからつまらないことで悩んでる場合じゃないと分かると思います。
そして、とにかくすぐに答えることにフォーカスしようとするはずです。
このやり方に納得できたなら、
自分自身で強く意識できたなら、
カランメソッドは効果を発揮するでしょう。
カランメソッドを受けても上達を実感できない、効果を感じないという人はやり方を変えてみてください。
カランをここまで推すのには理由があります。それは...
カランメソッドは王道スタイル
カランメソッドは魔法の学習法ではありません。魔法ではありませんが、むしろ語学習得の王道スタイルです。
ダイエットで言えば、運動と食事制限するようなもの。楽してダイエット系ではなく、しっかりやりさえすれば確実に結果が出るのがカランメソッドです。
ダイエットとの共通点
英会話学習はよくダイエットに例えられることがあると思います。ダイエットには王道があって、エネルギーを消費する量が摂取するエネルギーの量よりも多ければ、病気でもない限り確実に痩せていくはずです。
でも、仕事が忙しいとか色々な事情があって様々なダイエット法が開発されては消えていきますよね。リンゴダイエットとか低炭水化物ダイエットとか。
英会話学習にも、スピードラーニングだったり、●●メソッドと名の付くものだったりが次々に登場してきます。これは何故か?
理由の一つは王道を行くことができない人たちへのアプローチだと言えます。
マッキー
ダイエットとは異なる部分
英会話学習の場合に多少事情が異なるのは、何が王道なのかを理解している人が少ないことだと思います。そういった情報が少ないんですよね。
例えばダイエットで「運動+食事制限」というものがあるとしたら、英会話学習ではなんでしょう?
「単語の暗記+文法の暗記」でしょうか?
「単語の暗記+表現の暗記」でしょうか?
実際のところ、こういった勉強の仕方をしている人が多い気がします。これは学生時代の授業がこういうものだったり、受験勉強の仕方がこういうものだったからかと思います。
英会話学習の王道とは
でもそれで日本人は英語が話せるようになってきませんでした。私が20代半ばに英語を勉強し始めたときに一番意識したのはここでした。
大多数の英語を勉強している日本人が英語を話せるようにならないということは、
先輩学習者の真似をしてはいけない
日本人のやっている英語の勉強法は真似してはいけない。そう思いました。
もちろん成功者となった日本人を真似るのはいいことです。
でも、
英語が話せるようになってない人たちがやっていること=日本で一般的とされている英語勉強法
は真似してはいけないと考えました。
私が当時考えていたこと、そして英語が話せるようになった今でも思っていること。それは、
英会話の王道は「ちょっとの知識習得 + 圧倒的な反復練習」
ということです。
多くの日本人学習者がやっているのは
「相当な時間をかけて知識習得 + ほとんど練習なし」
なんです。
時間をかけるところがまるで逆なんです。こだわるところが少しずれてしまっています。
分かってから練習?練習するから分かることも
英語の勉強を沢山して英語のイロハが分かったところで、練習を怠れば絶対使えるようにはならないんです。これはスポーツと同じですね。
フォークボールの投げ方を聞いただけでいきなり出来る人は天才です。
勉強をしっかりして、ちゃんと全て分かってから練習し始めようという人は中々練習に進めませんよね。
だって英語の様々なルールがしっかり理解できるというのは相当難しいですから。
私は完璧主義的なところがあったのですが、英語学習ではそれはよくありません。練習して初めて理解できることもある。
なので練習の量が勉強の量を圧倒的に超えていないといけないんです。机に向かってやる勉強というのは極力減らすべきです。
巷の英会話スクールでは残念ながら「練習」と呼べるようなことは行われていません。
でも、カランメソッドなら「練習」ができるんです。日本人に必要なのは英会話スクールよりもトレーニングセンターなんです。
最後に
カランメソッドに関しては以下の記事でも詳しく紹介しています。
読んでいただくと、カランメソッドは何をしようとしているのか、どんな意識・目的でカランメソッドを使うべきなのかという点が分かっていただけると思います。
メソッドを生かすも殺すもそのやり方次第。受け手の意識・認識次第では効果が出る学習法なんですよ。
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