カランメソッドの特徴:英語が話せるようになる3つの仕組み

今回はカランメソッドの基本部分については割愛しています。以前書いたランメソッドとは:4倍の速さで英語が身につく画期的学習法という記事をまだ読まれていない方は、そちらを先に読んでから戻ってこられてもいいと思います。

さて、カランメソッドの基本的なルールが分かったところで、このメソッドがその他の学習法と大きく異なるところをご紹介します。カランメソッドが効果的と言われるその秘密を見ていきましょう。

1.復習を生徒に任せない

復習は大切と分かっていながらも、ついついさぼってしまったりしてしまいます。カランメソッドは、レッスンを通して復習ができるような設計になっています。いえ、復習が「できる」ではなく、強制的に復習させられると言ったほうが正確でしょう。レッスン時間のうちの半分以上が復習にあてられるんです。

復習の大切さ

レッスンの半分以上が復習にあてられる。つまりカランメソッドは復習中心に進んでいくことになります。これは極めて画期的です。どこの英会話スクールに行っても、レッスンの時間にはほぼほぼ新しいことを習うはずです。

もちろんレッスンの後にちゃんと復習をすればそのほうがいいのかもしれませんが、実際には復習が追い付かないこともあるでしょう。また、カランメソッドはその学習スタイルの性質上、一人では復習ができません。

同じことを繰り返し繰り返し練習することで英語は話せるようになります。その意味で、この復習中心のレッスンは非常に効果的です。

毎回6ページ戻る

復習させるための設計は実にシステマチック。カランは大体一回のレッスンで新しく2ページ程度進みます。今日39ページと40ページを新たにやったとしますね。そうすると次回のレッスンでは6ページ戻って35ページからレッスンが始まるんです。

まあ細かい話は覚える必要はありません。これは講師側でコントロールしてくれる部分ですので。重要なのはレッスン内で常に復習がされる仕組みがあるということ。

復習を確実にする仕組み

もし復習を生徒の自習時間に託してしまったら、生徒がもし忙しくて自分で復習できなかったら分からないまま・身につかないままどんどん先へ進んでいってしまいます。そしてこれは実際よくあることではないでしょうか?

実はカランメソッドでは一回のレッスンで新たに進むページ数は2ページくらい。なので毎回6ページ戻るということは同じ箇所を少なくとも2回か3回は強制的に復習させられることになります。

この復習を生徒に任せない仕組みはとても画期的なものです。

2.間違えは徹底的に指摘

生徒は常に発音上の間違いや文法上の間違いをおかします。特に初心者の場合はそれこそ沢山の間違いをしてしまうでしょう。それは当然のことです。ただし、カランメソッドはそれを当然のことだからとスルーすることはしません。

とにかく指摘が多い

実はこれはあまりフォーカスされないところですが、カランメソッドの特徴の一つとして挙げられるのが徹底した間違えの指摘です。正しい文章が言えていないときは勿論ですが、発音も初心者のうちからバンバン直されます。

例えば、th(ティーエイチ)の発音なんかは、英会話初心者であればまず出来ていないはずです。それでも、レッスン初回から相当な回数を直されます。例えば以下のような感じです。

発音の指摘の一例

講師が自分の持っているペンを、本の上に載せてそれを見せながらこう質問します。

講師:Where is the pen?(ペンはどこにありますか?)

そうすると生徒はこう答えます。

生徒:Za pen is on za book.(ペンはその本の上にあります)

※Zaと書いているのはTheの音が出来ていなくてZAになっているからです。

そうすると間髪入れずに講師が指摘します。

講師:Not ZA pen, THE pen.  とか Not ZA book, THE book.

という風に自分の発音の仕方を見せながら注意してくれます。実はこの指摘の仕方も詳細に決まっており、「Not Za(間違え), The(正解)」という形でされます。生徒がどのように間違えたのかを示してあげてから、正解を聞かせるためですね。

しつこく指摘される際の心配点

ここで一つ心配になることがあると思います。それは「指摘されてもすぐには治らないから、延々と繰り返されて全然先に進めないのでは?」ということ。

この点に関しては心配無用です。それは何故かというと、一つの箇所に関する指摘は3回までと決まっているので、そこでレッスンが止まることはありません。3回やっても治らなければ先に進んでくれるはずです。

同じミスを何度も指摘される

ただし、これは一つの文章で止まりすぎないようにという意味。同じ間違い(例えば th の発音)が別の文章で再び繰り返された場合には、また同じように3回までを限度として指摘が入ります。

仮に th の発音に問題があるとすれば、そのレッスン中で治ることは中々ありませんので終始直され続けることになります。一回のレッスンで th の発音が20回以上指摘されるなんてこともあります。

つまり、それが既にレッスン中に指摘した間違いであっても何度でもしつこく指摘しつづけるように講師たちは指導されているんです。 「th の発音はもう既に指摘したからスルー」というわけにはいきません。間違えたら常に指摘。

これがカランメソッドです。

3.日本語を考えさせない仕組み

カランメソッドは英語脳を作ることのできる学習法だと聞いたことがある人もいるかもしれません。生徒に母国語を考える時間を与えないというのがこのメソッドの大きな特徴です。

カランメソッドが日本語を排除するために取りいれている仕組みをご紹介します。

講師が答えを言う

これを聞くと驚くかもしれませんが、講師は自分が質問した後にすぐさま答えを言い始めます。「えっ?なにそれ?そんなことして何の意味があるの?」と思う人も多いと思います。

これは生徒に母国語で考える暇を与えないための策です。

仮に講師が、Where is the pen? Where is the pen?と言ったあとに黙ってしまうと、生徒は(どうやって答えよう。ペンは机の上だから英語にすると...)という風に日本語を考え始めてしまいます。

そこで、講師が先に答えを言ってしまうのです。そして生徒はそれを聞きながら同じように英語を発します。生徒に自由に答えさせるのではなく、正解を教えてしまってそれをなぞらせるという方法です。

講師が生徒をリードする

カランメソッドは、生徒にいかに英語を沢山話させるか、そして母国語を考えないようにさせるかという部分を徹底的に考え抜いた学習法です。そこで採用したのがこのやり方。

講師は自らが答えを言いながら生徒が同じように答えているかを注意して聞いています。もし生徒がついてこれなくて黙ってしまった場合には、講師は生徒が詰まってしまったところまで戻り再度答えを言いながら生徒に言わせようと試みます。

そして生徒の回答のサポートをしながら、常に生徒が発音ミスや言い間違えをしていないかに聞き耳を立てています。

動画で見てみましょう

分かりづらいかもしれませんので動画を見て確認してみましょう。この動画は少し長いので、該当の箇所から始まるようにしています。

講師:Do you owe me any money? Do you owe me any money?

講師&生徒:No, I don’t owe you any money.

講師:Do I owe you any money? Do I owe you any money?

講師&生徒:No, you don’t owe me any money.

という箇所だけ見てもらえたらいいので、そこが終わったら動画をクリックして止めてください。

(そのあとは違うことをやり始めてしまいますので見ても分かりづらいです)

語学は真似ることで覚える

このコピー学習法に抵抗感を感じる人もいるかもしれませんが、学びは真似ることから始まるという考え方を持っている人はカランメソッドのやろうとしていることが分かるかと思います。

日本語を考えることなく一瞬で答えを言える人というのは恐らくカランメソッドを受ける必要がないですよね。それができない人がこのメソッドを受講するわけです。

そしてそんな人こそ、正解をなぞることが必要なんです。でなければ自己流のブロークンイングリッシュからはいつまで経っても抜け出せませんし、日本語で考えてしまう癖も抜けません。

最後に:これは正規認定校の話です

さて、いかがでしたでしょうか。カランメソッドがやろうとしていることが理解できたでしょうか?

3つ目の「講師が先に回答を言って、それを生徒に言わせる」という部分は実はカランメソッドを既にやっている人が「え?私のやっているカランメソッドでは先生は答え言わないけど...」と思った人もいるかもしれません。

実はこれ、カランメソッド機構が正式に認定しているスクールとそうでないスクールによって微妙にやり方が異なっているんです。正規認定校というのは、カランメソッド機構が主催するトレーニングを受講しないと名乗ることができず、カランメソッドの内容を忠実に守っています。

そして、実は正規認定校というのはあまり多くないんです。なのでもしこれを読んでいる人が既にオンライン英会話でカランメソッドを受けていたとしても、多少やり方が異なっていると思います。

ただし、正規認定校が常に正式認定されていないスクールよりも優れているかと言うと話はそう単純ではないから厄介です。実は私自身カランメソッドを使って英語を流暢に話せるようになりましたが、実は私が使ったのは正式認定されていないスクールのやり方だったんです。

詳しいことは初心者の自分がカランメソッドで英語を話せるようになった裏話という記事で書いていますので、気になる方は読んでみてください。

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